理学療法士「相原忠洋」です

はじめまして!ということで、第1回目は理学療法士「相原忠洋」のことについてご紹介、ぜひお付き合いください!

人の役に立ちたくて

 日本で2番目に設立された国立のリハビリテーション学校を、浪人、留年を経ながらも、国民の皆さまの税金に支えられ、ようやく卒業できたのは、バブル期終焉を迎えた1991年のこと。障碍を持つ患者さんと一緒に新しい身体をつくり上げること、丸腰で患者さんに貢献できる素晴らしさに魅力を感じ、決して優秀ではありませんでしたが、理学療法士として意気揚々と入職しました。

痛みを何とかしなくては

 入職して数ヶ月後、初めて担当した重症な患者さんのことです。46歳で脳出血を発症された左片麻痺の方。その方とは実にたくさんのお話しをさせて頂いていたのですが、ある日その方が一言、

相原くんが動かすとね、肩がいたいんだよな・・・

これはまずい。痛かったらリハビリどころではない、まずい、一生懸命な若いセラピストですから、ショックも大きかった訳です。

 以来、何で痛みが出るのか、どうしたら良くなるのかを考える日々が始まり、その揺れる心が私を徒手療法の道へ向かわせました。

本物のセラピストとの出会い

 当時、徒手療法で世界最高峰と言われたシドニー大学大学院を初めて修了された日本人の先生が研修会を開くというので、急いで申し込んで受講しました。合計で2週間か3週間くらいだったか、足繁く東京まで通ったのを思い出します。その先生は結構変わった方で、芋けんぴが好きで、時には北海道で木彫りの熊を作って売ったり、フルマラソンに出場したりと自然派でしたが、

アカデミーの源流は英語圏にあるのだから英語の文献を読みなさい

治療をするにはしっかり評価(検査)をしなさい

世界に通用する理学療法士になりたいならもっと世界に目を向けなさい

シドニーで開業する先生の言葉は、それはそれは説得力があり、大いに勇気づけられました。

●自分の進むべき道

 そんな先生から紹介を受け、先生が勤める病院の臨床見学に伺いました。旧態依然としたリハビリ室の中で、世界最高峰の徒手療法が展開されている様は、何とも面白いというか、不思議というか、何となく情けないというか、複雑な気持ちになったものです。数人のスタッフが在籍していましたが、先生と言葉を交わすことはなく、その集団の中で先生は浮いた存在でした。あまりにも実力が違い過ぎて、何となく嫌われていたのでしょう。これが日本の現実だ、自分はもっと治療が出来るようになりたい、もっとこの有用な治療技術を必要な人に提供できるようになりたい、と思った瞬間でもありました。

自分の居場所” 臨床と教育

 それからもう少し勉強したいと思っていたら、講習会案内の新聞広告が目にとまり、徒手医学の長期講習会を受講し始めました。全部で3年くらいかかるのですが、途中でインストラクターの募集があり、そっちの方が早く勉強出来るかな、という安易な理由で応募し、国内選考を経て、ドイツの学会本部に2か月間留学、実技試験、口頭試問に合格し、インストラクター活動を開始しました。この頃からでしょうか、子供のころから続けていたトランペットよりも治療の方が上手になったような気がしていました。結婚式のオプション奏者として演奏したり、プロオーケストラ楽団員として演奏会のCDに名を連ねたりと、たいへん不真面目でしたが、もうちょっとちゃんと仕事しよーって、思うようになりました(笑)。ドイツ・ボッパルトが第2の故郷となった36歳の時です。

本物の理学療法士になりたくて

 それから、人に教えるなら、教えられたものばかりでなく自分の業績からも、との理由から、とある大学に電話を入れ、

「先生、来年まだ大学におられますか?」

「うん、まだいるよー」

「じゃ、大学院に入りたいんですけどー」

「あ、そーなのー」

ということで、日本徒手療法の権威に師事し、研究のいろはを教授頂きました。もちろん、入学試験は受けました(笑)。これで念願の大学院に身を置き、自分の専門分野について学びを深め、修士号を取得しました。51歳の時です。

「常なる枯渇」から「足るを知る」へ

 今までに、あちこちの臨床に勤め、管理職も経験しましたが、これは国立学校を卒業したセラピストに共通することですが、税金で勉強させて頂いたからには、国民の健康に寄与し、貢献しなければならない・・・臨床家である限り、この呪縛からは逃れられません(笑)。

 一人ひとりが、自分の身体を大切に扱って、美しい自分の身体を好きになって、機能的な身体をつくりながらWell beingの追求、主体的な人生の獲得、こうしたことでサステナブルな社会の構築に貢献したい、そう想っています。それを具現化するのが「相原忠洋リジュビネーションサロン鎌倉」です。

どうぞ皆さま、ぜひ相原忠洋に会いに来てください!

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